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「月刊ペン」事件 埋もれていた真実
山崎正友 著
【転載】
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広野輝夫は盗聴器等の機械の製造と使用管理部門の中心者であり、河上覃雄(のちに公明党代議士)、岩佐俊典らは、山崎正友が手なずけた造反グループや、敵対勢力に送り込んだ情報員の管理と、“見張り”“尾行”
やそのためのアジトの運営等を手がけている。
このメンバーが集まれば、山崎正友配下の「SCIA」と呼ばれる情報師団のすべてが動かせる。その資金は、北条浩がいろいろな方法でひねり出した資金を山崎正友経由で各部門に配布する
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五、池田大作氏の女性スキャンダルについて隈部大蔵氏及び隈部氏の情報源となった人物が、当時どの程度の確認を得ていたかについては、私は正確に知るところではありません。しかし赤坂の芸者云々をのぞく、創価学会女性幹部との関係については私の知る限りでも真実であります。私が直接見聞したわけではないが、女性の肉親その他の関係者の証言、池田氏の側近幹部の日頃の会話や池田氏自身の行動等を照合して弁護士という職業の経験からも、事実であると断定できる程度のことを知っております。私はこのことについて、いつでも証言する用意があります。池田氏の女性関係が事実であることについては、今年六月初めに公表された内藤国夫氏のレポートについて、池田氏らがついに名誉毀損罪による告訴という手続きをとらなかったことからも裏付けられます。
池田氏は、私達内部の幹部の証言がこわいのであります。私も本来女性問題等については、たとえ公的地位にある人達のことであっても、軽々と暴露すべきではないと考えております。しかし宗教上の指導者として、国民の倫理の基礎となるべき立場の人が宗教上の立場を利用して、極めて不倫な形で多数の女性と関係をたもつということは、公共の利益をいちじるしくそこなう行為として糾弾されなくてはならないと考えます。ましてその人物が、現代の仏陀として、なおかつ日本国の支配者として、君臨しようとの野望をもち、みずから聖者として、社会に宣伝しつづける現状においては、なおさら、こうした問題は、公共性を持つと思うのであります。
また、目に余る反社会的体質をおおいかくし、極端な美辞麗句で身をかざろうとしている人物については、やゆや嘲笑的な筆法もある程度は許されるのではないでしょうか。
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「池田大作のような異常人格者、ニセ宗教者に、この国の乗っ取りを許してはならない」という御仏智が、自分を引くに引けない立場に立たせたのだと信じて、前に進むしか、今となっては選択肢はないのだ。
1
裁判所や検事に根回しし、警視庁に圧力を掛け、笹川良一氏、陽平氏父子に頼んで、「月刊ペン」社社長と弁護士の懐柔工作を行い、二千万円を相手側に支払って、池田大作を証人出廷させないまま、隈部大蔵に有罪判決が下るよう司法を曲げる作業の中心者として働いたのだ。
もちろん池田大作の厳命によるものである。
9
二代目会長戸田城聖の経営していた出版社や金融会社につとめ、戸田城聖に取り入って頭角をあらわした。
とりわけ、金融会社の営業部長時代、戸田城聖の妾であった社長にうまく取り入って実権を握り辣腕をふるった。
「寝ている布団をはぎとる」と言われるほどの情け容赦ない金貸の手代ぶりは、当時を知る古参議員の口をそろえて言うところであるが、さらに、
「その家の門に立っただけで金のある家か、ない家か分かる」
というほどの、金銭に対する異常なまでの嗅覚も語り草になっている。
10
日蓮大聖人の再来である池田大作が、日蓮大聖人の教義を実現し、正しい宗教にもとずく政治を行う、即ち「王仏冥合」の時代が実現する。
「そのとき、天皇も大石寺に参拝させる。ただし、大石寺に伝承されている開かずの門(勅使門)は、天皇ではなくて、時の最高権力者、つまり私、池田大作が開き、末法の衆生を代表して御本尊様に広宣流布の報告を申し上げるのだ」
「私は、日本の国主であり、大統領であり、精神面の王者であり、思想文化一切の指導者、最高の権力者である」
「天皇なんか(俺に比べて)問題になるかよ。“小さな子島の主”にすぎない」
池田代作はこのようにぶち上げ、その“天下盗り”の完成時期を、
「昭和五十四年から六十一年にかけての間である」
と予言した。
20
Z会は、その存在を知る幹部は本部内でも十名に満たず、厳重な、秘密のヴェールにつつまれている。それは敵対勢力や造反者対策、情報や謀略、マスコミ戦略を行う、文字どおり最高秘密会で、極めて戦闘的なことがらを司る機関であり、宗教団体にはおよそ似つかわしくない、生臭いものであった。主宰者の、海軍将校の経歴をもつ北条浩が、海戦の合図である“Z旗”にちなんでZ会と名づけた。
ちなみに秘密会に暗号のような名前をつけたのは池田大作流で、たとえば検事グループに“自然友の会”、外交官グループに“大鳳会”と名づけてカモフラージュをはかっているのである。
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“SCIA”
と呼ばれる創価学会の秘密情報機関は、彼の支配下にある。そのなかで、マスコミ界に、フリージャナリストとして送り込んである山下正信と、宗教の業界誌「宗教放送」の編集室に大山正というペンネームで送り込んである北林芳典に、とりあえず「月刊ペン」社と隈部の調査を命じた。
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「池田大作が渡米の際に買った(?)当てがわれた(?)という金髪のコールガールの話などを踏まえて、学会内部でさせ、昨年中世間をさわがせた共産党との十年協定の背後には、女狂いの池田大作が、ソ連訪問旅行のさいに、KGBの手によって仕組まれた女性関係の弱身につけこまれた国債謀略の疑いさえある、といううがった説を唱えるものもでている」
隈部大蔵の筆は具体的な例を上げて、ますます露骨に迫ったきた。そして次号では、さらなるエスカレートを予告していた。
M子、T子とは、知る人が読めば、渡部通子、多田時子であることはすぐ分かる。
要するに、池田大作会長は、自分の愛人を国会議員にした、と告発しているこの記事については、さすがにこのまま看過するわけにはいきそうもなかった。
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「弟子を煮て食おうと焼いて食おうと、師匠の勝手だ」
「俺を怒らせるな怒らせると恐ろしいぞ」
「天皇なんか問題になるかよ」
【転載了】
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